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中国憲政改革 『民主怎様才能来到中国』 (民主はどうすれば中国へもたらされるか) (厳家祺著、遠流出版公司、台北、1996年10月、229頁) ▼本書目次 前言 ▼内容要旨
この書籍は以下に述べる3部分からなる。 1.中国共産党全国大会や全国人民代表大会の「蜂の巣構造」を分析することにより、中国共産党中央政治局の少数の個人が「政治支配」を行い、十二億もの人口を抱える大国家である中国を統治している事実を立証する。
2.中国近代史上の二度にわたる憲政運動の経験を総括して教訓を引き出し、次いで現実の政治制度と「憲法政治」との距離を分析する。
3.中国の抱える事情の分析を行い、それに基づいて中国における憲政改革のために踏むべき3つの現実的な段階を提示する。さらに、中国が市場経済を発展させるのと時を同じくして憲政改革を実施し民主主義の社会を実現すべきことを説く。
この「新憲政運動」は以下の3つの段階からなる。 1.現行憲法の枠組みのもとで人民代表大会制度を改革する。 2.憲法を改正し、全国人民代表大会代表選出方法を直接選挙にして人民代表大会を議会化する。 3.憲法制定会議を召集し、中国の平和的統一を実現する。 この第3段階において、台湾、チベット、新疆ウイグル、内モンゴルの問題を解決するために、連邦制を採用する。 |